雄の涙にはご用心―。雄マウスの涙腺から分泌される性フェロモンの具体的な働きについて、東大大学院農学生命科学研究科の東原和成教授らが初めて解明に成功し、2日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
このフェロモンは「ESP1」と呼ばれるたんぱく質。雌に対し、雄であることを知らせる働きがあるが、同じたんぱく質を作る遺伝子は人間にはない。
東原教授らはまず、雌マウスの体内でこのフェロモンを受け取る受容体を調査。鼻の奥の器官内で「V2Rp5」と呼ばれるたんぱく質を発見した。さらに受容体がフェロモンを感知する際に出る信号を解析した結果、交尾行動を調節する視床下部を活性化していたことも判明。神経回路におけるフェロモンの働きが分かった。
また、ESP1を染み込ませた綿を雌マウスに与え、鼻の奥までフェロモンを取り込ませたところ、通常のマウスに比べ、交尾前の準備行動を示す頻度が約5倍になった。一方、受容体を作る遺伝子を欠損させた雌にフェロモンを与えても、性行動は促進されなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100701-00000011-jij-soci
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