キーワードは「原点回帰」 高額商品の販売戦略 関西の百貨店
長引く消費低迷で、高級ブランドの婦人服や雑貨を中心とした高額商品の売り上げが落ち込み、百貨店業界は需要喚起に懸命だ。利益率が高く百貨店にとっては最大の収益源となる高額商品だが、かつてのようにブランド名をアピールするだけでは、そう簡単に顧客の心をつかめないご時世。ファッションアドバイスやオーダーメードといったきめ細かなサービスを展開し、高額商品がもつ本来の魅力を再認識してもらうなど、「原点回帰」の販売戦略で勝負をかける。
きらびやかな海外ブランドの婦人服やバッグが並ぶ大丸心斎橋店(大阪市中央区)の2階に設けられた「エクセレントルーム」。ソファが置かれた高級感漂う空間で週2回、プロのスタイリスト2人が「ファッションイメージコンサルティングサービス」に当たる。
洋服選びに悩む女性らを対象に、スタイリストが90分かけ一人ひとりに合った洋服や、宝飾品、メークなどを提案する。カード会員限定だが、サービスは無料で、1カ月先まで予約が埋まっているほどの人気ぶりだ。同店は「自分にぴったりのスタイルが見つかる喜びがあり、高額でもその場で買い求める人が多い」と手応えを感じとる。
在阪百貨店の3月の売上高が全体で前年同月比15・6%減だったが、なかでも美術・宝石・貴金属の売り上げは25・3%減、売り上げの約2割を占める婦人服も18・5%減と落ち込みが激しい。それだけに稼ぎ頭である高額商品の売り上げ向上は最優先課題で、各店とも新たな戦略を講じる。
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